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【連載】Mixcraft 6で音と映像をミックス2 Vol.30!

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(2014/12/05)

Mixcraftの魅力をお伝えしている本連載。

連載を一新してからは、マスタリングを中心にMixcraftの魅力をお伝えしております。

前々回からアナログ・テープのサチュレーション効果などをあたえる「Ferox Tape Emulator」、真空管モジュールのシミュレーションを行った「FSQ1964 Transient Vitaliser」、アナログ機材特有の歪みや暖かみを加えることができる「FAT+」をご紹介しております。

これら3つのエフェクトは、「アナログ機材特有の音色をデジタルで再現する」という共通点を持っています。

単体のトラックへのインサートも有効ですが、マスタートラックへインサートすることで、音に太さが出たり、音のまとまりが良くなるといった効果を期待できるエフェクト達です。

前回はFerox Tape Emulatorをご紹介しましたので、今回はFSQ1964 Transient VitaliserとFAT+を合わせてご紹介いたします。


FSQ1964 Transient Vitaliser

まずは、FSQ 1964からご紹介します。このエフェクトの種類は、エンハンサーです。エンハンサーとは、倍音を加えることで、そのサウンドを強調することができるエフェクターです。

このFSQ1964では、高い周波数を強調することができる、2つのモジュールが搭載されています。

FSQ1964

Frequencyノブで調整する周波数帯域を指定し、Boostノブでどの程度その周波数帯域を強調するか設定します。
Bandwidthノブでは、Boostノブで強調する周波数帯域の幅を設定し、Tube Harmonicsで追加する倍音の量を設定します。

「マスタリングが完成したけど、何か音がこもっている」といった場合、このFSQ1964をマスタートラックへインサートするだけで解決することがあります。
また、プリセットが非常に優秀なので、プリセットを選んで各パラメーターを微調整するといった流れで、楽曲の最終的な仕上がりが大きく変わると思います。

それでは、どの程度変化するか動画をご覧ください。

ミックス、マスタリングに慣れないうちは、音はどうしてもこもってしまいます。ミックスで各周波数帯の住み分けを行うことは大前提として、「楽曲を明るくしたい」、「華やかにしたい」といった場合は、マスタートラックにFSQ1964をインサートしてみましょう!

FAT+

最後に、FAT+をご紹介します。

FAT+

名前からも想像がつくように、音を太くするためのエフェクトです。パラメータも非常にシンプル!先ほどのFSQ1964もそうでしたが、パラメーターの名称が分かりやすいですね。

analog warmthノブとFATノブで音を太くし、saturation driveノブとanalog hissノブで、サチュレーション(音に歪み)を与えます。また、音を太くすると、低域が強調されてしまうので、bass cutで不要な低域をカットできるようになっています。

それでは、これら効果を確かめるためにも、以下の動画をご覧ください。

「音を太くする」、「音にサチュレーションを与える」といった点で、前回ご紹介したFerox Tape Emulatorに共通する部分もありますが、明らかに音の質感が異なります。
エフェクトは、たとえ同じ効果を持っていたとしても、それぞれ特長を備えていますので、エフェクトの特長を理解し、必要に応じて使い分けてみてください。

Vol.28から「Ferox Tape Emulator」、「FSQ1964 Transient Vitaliser」、「FAT+」と3つのエフェクトをご紹介してきました。

これらのエフェクトは、「音の質感を変えたい」、「音を太くしたい」といった場合に、非常に役立つエフェクトですので、マスタリングに物足りなさを感じた際は、これらエフェクトをマスタートラックへインサートしてみてください。

それでは、次回もお楽しみに!