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【連載】BITWIG STUDIOで良い感じに音楽を作ろう!【34】

(2014/11/25)

ここ数回BITWIG STUDIOのオートメーションの描き方やカーブの変更方法について解説してきました。
今回は前回の補足というか、合わせて覚えておきたいテクニックについてもう少しお伝えしておきたいと思います。

相対オートメーションと組み合わせる場合、絶対オートメーションは単調な波形との相性が良い場合が多いですが、以前ご案内したデュプリケートを使用して元の波形を作るテクニックの応用から始めます。

ポイントを複数選択で山を変更

前回、前々回に載せた動画でデュプリケートを併用して断続的に続くオートメーションを描くテクニックを紹介しました。

初めに3ポイントオートメーションを書いたらそれをデュプリケートで増やすというものですが、1度描いたオートメーションポイントを複数選択することで同時に移動することができます。

機能としてはとても地味なのですが、知っておいて損はない操作なので覚えておくと良いですよ!

例えばこのようなオートメーションを描いたとします。

オートメーション例

このオートメーションポイントのうち、仮に上のポイントのみ(画像青枠部分)をドラッグして選択すると、選択したポイントのみを移動することができるようになるので、上下での値の変更はもちろん、左右に移動して三角波をノコギリ波に変えるというような操作が一撃で完了です。

三角波からノコギリ波

フィルターなどのエフェクトでは美味しいポイントがハッキリしていたりするので、上限と下限をリアルタイムで試聴しながら設定していくのはとても便利です。

鉛筆ツールでラフに描いておくと良い感じにしてくれます

オートメーション繋がりでもうひとつ。

MIDIコントローラを使用しない場合、オートメーションの入力はマウスでポイント間の線上をドラッグするか、任意の場所でダブルクリックしてポイントを追加する方法と、ペンツールで直接入力する方法があります。

BITWIG STUDIOでは、ショートカットを押している間だけ別のツールの機能を有効にするという機能があるので、オブジェクト・セレクトツールに設定されている場合にもキーボードの3を押している間だけペンツールに変更してオートメーションを入力することができます。

この時、ペンツールでドラッグしてカーブを描くと、ペンツールが通った軌跡にポイントが無尽蔵に作成されてしまいます。

微妙な表現にはポイントが多い方が良いのですが、あまりに多いポイントはあとから編集するのが大変です。

そこで、BITWIG STUDIOではペンツールでドラッグしてオートメーションを描画後、カーソルを放すと適度にポイントを削除してくれる機能があります。

ペンツール使用前使用後

ペンツールでラフにオートメーションを描いておいて、細かくはoption(alt)+ドラッグで調整すると、思い通りのニュアンスをとてつもないスピードで表現できてしまうのです!

せっかくなので動画でも確認してみてください。

オートメーションは楽曲の表情を左右する重要なポイントのひとつなので、様々なテクニックを活用しつつ良い感じに音楽制作を楽しんでください!
それではまた次回!!