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ニルバーナのカート・コバーンについて

4月5日から約1週間がたちました。
みなさん、4月5日は何の日か知っていますか?

今から19年前の4月5日、あるバンドのボーカリストがこの世を去りました。
ニルバーナのカート・コバーンです。

ロック史を語る際、「ニルバーナ以降」と表現されるほど、ニルバーナはロック界に変革をもたらしました。
今回は、今でもミュージシャンに影響を与え続けているカート・コバーンをご紹介します。

ネヴァーマインドの成功

カート・コバーンは、ニルバーナのギター・ボーカルとしてデビューし、アンダー・グラウンドだった「グランジ」というジャンルを世界中に浸透させました。
グランジとは、パンクロックの速いビートに、ハード・ロックのリフをかき鳴らしたサウンドが特長の、オルタナティヴ・ロックの代表格です。

ニルバーナ以前のアメリカのロック・シーンはというと、まさにギター・ヒーロー全盛期。ヴァン・ヘイレンやエクストリームに代表されるように、華やかなステージ、テクニカルなギターが特長の、いわゆるロック・スター達がアメリカのメイン・ストリームに君臨している時代でした。

ニルバーナはというと、ボロボロのジーンズに、ネルシャツやカーディガンといった、まさに薄汚れた(グランジ)ファッションです。
また、カート自身も「僕のギター・ソロはみんな聞いてくれていないことを願うよ」とインタビューで発言しているように、ギターの演奏テクニックは乏しいとも言われていました。

しかし、誰もが覚えてしまうキャッチーなメロディー、ロック・ファンを圧倒してしまうギター・リフ、破壊的なステージ・パフォーマンスで、シアトル発のアンダー・グラウンドなバンドは、あっという間にアメリカのメジャー舞台に進出します。

そして、時代を変える名曲が誕生します。それが、スメルズ・ライク・ティーン・スピリット!

この楽曲が収録されているアルバム「ネヴァーマインド」は、Billboard 200で1位を記録します。マイケル・ジャクソンの楽曲より上位になったことも相まって、ニルバーナがアメリカのミュージック・シーンの頂点にたったと広く認知されることとなりました。

誰もが歓喜するアメリカン・ドリームの成功に、喜んでいない人物がいました。カート・コバーンです。

カート・コバーンの苦悩

カート・コバーンはたびたびインタビューで「商業的バンドは好きではない」と発言し、時には名指しで特定のバンドを批判することを繰り返していました。
しかしネヴァーマインドの成功により、「ニルバーナが商業的バンドになってしまったのではないか」と葛藤を感じていたといわれています。

そのためカート・コバーンは、「ネヴァーマインドは、ソングライティングには満足しているが、ミックスでCMみたいなポップな音になってしまった」と発言したり、スメルズ・ライク・ティーン・スピリットを、ライブであえて演奏しなかったり、度々ネヴァーマインドを否定する言動が目立つようになりました。

そして、何よりカート・コバーンを苦しめたのが、メディアが伝える自分の姿と本来の姿が、あまりにかけ離れていたことです。メディアが伝える伝説的なカリスマ「カート・コバーン」、それを崇拝する世界中のファンからの重圧、カート・コバーンはどんどん追いつめられていきます。

カート・コバーンは、世界を変えるほどの才能を持ちながら、スターになるにはあまりに繊細すぎました。

カート・コバーンの晩年は、ニルバーナ最後のオリジナル・アルバム「イン・ユーテロ」、ライブ・アルバム「MTV・アンプラグド・イン・ニューヨーク」から感じ取れるように、死を連想させる作品の発表が続きます(MTV・アンプラグド・イン・ニューヨークのアルバムとしては、カートの死後にリリース)。

そして、カート・コバーン自身の問題も悪化の一途を辿り、1994年4月5日 わずか27歳という若さでこの世を去りました。

錆びつくより今燃え尽きる方がいい

カート・コバーンの死から19年たちますが、今でもニルバーナが表紙の雑誌が出版され、ニルバーナのアルバムは売れ続けています。
また、カート・コバーンの未発表曲が今でも見つかっていて、2002年に発売されたニルバーナのベスト・アルバムの1曲目「ユー・ノウ・ユーアー・ライト」も、未発表曲の1つです。

「It’s better to burn out than to fade away(錆びつくより今燃え尽きる方がいい)」という一節がカート・コバーンの遺書に引用されていましたが、カート・コバーンが燃やした情熱は、世代を超え、国境を超えて、世界中のミュージシャンに影響を与え続けています。

ニルバーナとしては、たった3枚のオリジナル・アルバムの発表に留まりましたが、カート・コバーンが残してくれたものは、あまりに大きいものではないでしょうか。

投稿者:うえだ

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