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デジタルピアノ購入ガイド vol.2

デジタルピアノ購入ガイド vol.2

前回の記事では、デジタルピアノを構成する要素を身近な料理の「お味噌汁」に例え、「だし」に該当するピアノの音と鍵盤のタッチ感をご紹介しました。

今回は「味噌」の部分に迫ってみたいと思います。

デジタルピアノならではの機能

この「味噌」の部分は、デジタルピアノならではの機能が該当します。

デジタルピアノボタンイメージ画像

たとえば、消音機能(ヘッドホン)がある、ボリューム操作ができる、などデジタルピアノと言えば・・・絶対にこれだという要素です。味噌汁は味噌があるから味噌汁なんでありまして、だしだけですとお吸い物になってしまうといった感じです。

そんな中で、いろいろな考え方があると思いますが、私はあえて強調したいのが同時発音数です。

アコースティック(生)ピアノは主に88コの鍵盤があります。これは88音の弦がピアノ内部に用意されていて、鍵盤から伝わったハンマーが弦を叩いて音を出します。ですので、仮に一斉に88鍵盤を押すとハンマーがすべての弦を叩くので88音の音が一斉にでるんですね。

アコースティックピアノイメージ画像

しかし、デジタルピアノは、鍵盤が疑似的にハンマーを搭載していますが、基本はスイッチのオンオフで音を発生させています。ですので、同時に発音できる音数は、内蔵されているチップの容量によって変わってくることになっているんです。同時発音数が多ければそれだけ、価格にも反映してしまう所以です・・・・・。

どういう状態になるかと言いますと、例えばペダルを踏んだ状態で、他の鍵盤を弾いていくと、最大同時発音数64音の場合、65音目を弾くと最初に弾いて余韻が残っていた音が強制的に消えてしまいます。結構ぶっつりとなくなります。

十分な余韻の表現のために

店頭で確認する方法は、ダンパーペダルを踏んだ状態で、低音部分を2~3音鳴らしてみます。余韻が残っている間に右手の肘から手の指先までを使って何度か鍵盤を押してみてください。何度目かで低音の音が聴こえなくなっていることが分かります。

まあ最初は64音も弾けないしと思っていたわたし・・・。
実はここにあまり明らかにされていないからくりがあるんです。

デジタルピアノ演奏イメージ画像

大抵のデジタルピアノは電源スイッチをオンすると最初に設定されている音色は、メインのピアノ音源です。メインですので、各社音質にも結構力を入れた音源になります。力を入れるということは、機能として搭載されている他のピアノ音色よりも優れているということです。そして力を入れると、大抵ステレオでサンプリング(収録)されている音色にいきつくんですね。

1音を2つのマイクで収録していますので、たとえばドの鍵盤を弾いても1音ではなく2音として使われてしまうのです。つまり最大同時発音数64音のデジタルピアノで、メインのピアノ音色がステレオサンプリングという仕様となっていた場合、最大同時発音数は32音になってしまうのです。

デジタルピアノ演奏イメージ拡大画像

ピアノを習い始めた頃はあまり問題になりませんが、徐々にレベルアップをしていくと曲によっては、余韻の表現ができなくなり徐々に物足りなさを感じるようになっていきます。そういう意味で十分な発音数があるのがベターなんです。

ペダルを踏む曲になったりすると、あっという間に発音数は消費されてしまうので十分な発音数が望まれます。メーカーによって表記や仕様が異なる場合がありますので、ここはしっかり購入前に確認し検討しておくところです。

ここまでが、デジタルピアノで音楽を演奏するうえで、中核的な機能や要素になるんですけど、続いては「具」です。また次回、じっくりとご紹介します。

対象製品

Numa Stage

新録音の高音質音源を搭載し、軽量設計のプロフェッショナル・ステージ・ピアノ