【連載】即戦力ビートメーカーLiquid Rhythm!!vol.7

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(2014/11/19)

即戦力ビートメーカーLiquid Rhythm!!も今回でズルッと7回目を迎えました。

この連載はLiquid Rhythmの機能説明を細々と行うのではなく、ガシガシ使いながらLiquid Rhythmの楽しさを伝えようというコンセプトを優先しているので、割と基本的なところを無視して書きたい順に書いています。

今回はドラム/パーカッション系の音源を扱う上で避けては通れない、ベロシティとその扱いについてお送りします。

そこ、勝手にやってくれると助かるんです

Liquid Rhythmも含めて世の中にはリズムを扱うソフトウェアや音源は数え切れないほどあります。

その中で、ループ集などを除いて自分でフレーズを組み上げるほぼすべてのソフトや音源はベロシティによって結果の善し悪しが大きく変わってきます。

※ベロシティというのは鍵盤を打鍵する速さを表す言葉ですが、多くのドラム系の音源ではボリュームに割り当てられていることがほとんどですので、今回は難しい話は置いておいて音の強弱ということにしてください。

まず初めにこのような音源を聴いてみてください。

これは同じフレーズでベロシティに変化をつけているものとつけていないものを2小節交代で鳴らしています。
どちらの方が表情が豊かに聴こえたでしょうか前半ですね!?

ここで後半と答えられてしまうと今回の内容が台無しになってしまうので食い気味でお送りしております。

さて、音の強弱でグルーブ感やノリを表現するのはジャンルやドラムのサウンドによっても善し悪しがあるので一概に正解不正解という話しではもちろんないのですが、先に聴いてもらったようなフレーズでは揺らぎがあった方が良さそうです。

具体的には前2小節はハイハットの裏とスネアのゴーストっぽいフレーズのボリュームを下げて(ベロシティ弱)いて、後半2小節はすべてのベロシティを一定にしています。

これまでこの連載を読んでもらっている方で勘の鋭い方はお分かりの通り、これまでBeatBuilderやBeatEwaverを使用してフレーズを組み立てている動画などでも、自動的にこの音の揺らぎが加えられているのが判ると思います。

これ、Liquid Rhythmのかなりの優れている部分だと思うのですが、強拍/弱拍(と中間の拍)で色分けしてBeatFormを変更しながらフレーズを組み立てて行くと、自動的にベロシティもある程度最適な値になるように調整されているのです。

フレーズを組み上げるのが速いだけでなく、同時にベロシティ調整もある程度やってくれるというのは頼もしい限りです。

Accent Modifiersで自在に調整

Liquid Rhythmの下部にはMolecule Toolsという、便利ツールが集合しています。
表示されていない場合は画面右上、各種画面の表示/非表示を切り替えるアイコンの中からMolecule Tools略してMTというボタンをクリックします。

その中から、今回はまずAccent Modifiers(アクセント・モディファイア)を紹介します。

Accent Mods

これはとても使いやすく良く考えられているツールで、ベロシティとグルーブを強拍/弱拍(と中間の拍)単位で素早く調整します。

初めにAccent ModsをBeatFormとBarFormのどちらに作用させるかを選んでおきます。

ツール適用先

ベロシティは縦、グルーブは横のスライダーで操作します。
この時、各スライダーにカーソルを合わせると、影響を受けるノートが光るので視覚的にも捉えやすいです。

設定を反映するノートがハイライト

また、Accent Modsにはランダマイザーの機能というかエッセンスが加えられています。

スライダーでランダム幅調整

上記画像赤枠のボタンが各拍のランダム動作を決めるもので、赤枠内中央と右のように設定しておくと数値をランダムで変更します。激しくオススメです。

ランダマイザーの適用幅は画像水色枠で囲ったスライダーの上下(グルーブの場合は左右)にある四角いレバーをドラッグして、スライダーの幅を大きくすればするほどランダム設定幅が大きくなります。

例えば強拍のスライダーを上下した時に各数値が50から65の間でランダムに設定されるのか50から100の間で設定されるのか?というような具合です。

文章と画像ではこの機能を説明するのは難解なので、今回も映像でご確認ください。

フレーズが衝撃的なスピードで作れるのに負けず劣らず、ノリやグルーブの調整もなかなか刺激的だと思いますが…いかがでしょうか?

ここ数回お伝えしている強拍/弱拍の色分けさえ理解していれば、手に取るようにグルーブを操れて面白いですよ♪

それではまた、次回!

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投稿者:いはし(投稿記事一覧をみる

いはし

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