アップルは結局音楽業界の救世主?!

RIAJ

日本レコード協会から2009年のレコード生産統計が発表されました。数字は予想通りの減産傾向で、対前年比2桁のダウンであったようです。反面ダウンロード販売は急伸しているとのことではありますが、減産分を補うにはいたっていないのも現状です。ダウンロード販売も当初は酷い扱いで、業界全体で排除を謳っていたころがなつかしい感じもします。いまではエースですから。さて、気になるメーカー生産統計を見てみると……


発表と実態は大きく乖離していることはもはや常識になっていることなので、業績としてはもっとひどいことになっているんでしょうね。減産の特徴として挙げられるのが、ヒット作の不作が一番の要因なようです。業界全体が、ヒットメーカー依存の構造になっている表れともいえます。映画も同様で、あたるかあたらないかで収益に雲泥の差がでるリスクの高い業界であるのと同様に、CD販売を前提とした収益構造を構築してしまった音楽業界も、今岐路に立たされているといえるのではないでしょうか。

最近は、コンサートやライヴへの積極的な活動を通じて、キャラクターグッズやTシャツなどの関連商品の販売を柱とする新たな試み(例えば佐野元春さんは2010年限定で日本酒を発売)もされておりますが、CD販売ほどの大きな収益は望めないのも事実です。

一度甘い汁を吸ってしまうと、なかなか現状否定ができなくなってしまうのはどの業界も同様ですよね。

ダウンロード販売も当初は、非常に大きな圧力を持って排除の方向で動いていたことを考えると、アップル社がもたらした功績は非常に大きいと改めて感じるところではあります。まさに救世主?!

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