【新連載】Mixcraft 6で音と映像をミックス2 Vol.1!

Mixcraft 6で音と映像をミックス2ヘッダー

(2014/05/16)

前回、最終回をお送りしたばかりの「Mixcraft 6で音と映像をミックス」。
最終回のお題はズバリ、マスタリングでした。

「マスタリングとは、楽曲制作においては最終行程で、なおかつとても重要です」と言いながら、さらーっと終わってしまいました

また、連載も37回目となり、少しマンネリ感も出てきてしまったため、装いも新たにMixcraftの新連載を開始します。

今回から数回にかけて、「マスタリングって、何をやる行程なの?」というところを解説していきたいと思います。

マスタリングは音を大きくする行程?

前回、楽曲の音質を上げる方法として、マスタリング・エフェクトであるiZotope Mastering Essentialsの使用をご案内しました。

▼ iZotope Mastering Essentials

 iZotope Mastering Essentials

Mastering Essentialsとはマスタリング・エフェクトという文字通り、マスタリングを行うためのエフェクトです。

マスタリングは専門的な知識が必要とされますが、Mastering Essentialsはマスター・トラックにインサートし、プリセットを選択するだけという簡単操作です。

では、Mastering Essentials使用前と使用後を聴き比べてみましょう。

 効果は歴然ですね。
ここで初めてマスタリングという言葉を聞いた方は、「マスタリングって音を大きくする行程かー」っと思った方はいませんか?

たしかに音は大きくなっていますが、「マスタリング=音を大きくする行程」とは少し違います。

では、どう違うのか少し実験してみましょう。
実験内容として、まずは2つの音源を用意しました。

  • 音源A : マスタリング行程前の楽曲
  • 音源B : 音源Aのマスター・トラックに、Mastering Essentialsをインサートした楽曲

では、この2種類の音源を聴き比べてみましょう。
音源 A → 音源 B → 音源 A → 音源 Bの順番で流れます。

 このような違いがありますね。では、3つ目の音源を用意します。
音源C : 音源Aの楽曲を、マスター・トラックのボリューム・フェダーで音を大きくした楽曲

音源 Bと音源 Cを聴き比べてみましょう。音源 B → 音源 C → 音源 B → 音源 Cという順番で流れます。

明らかな違いが感じられたかと思います。
このように、ただ音を大きくしただけでは、Mastering Essentialsをインサートしたときのようにならないということが分かりました。

では、「マスタリングって実際何をやる行程なの?」ということを、来週から徐々にご説明していきます。

それでは!