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BLUE – 天空より高い可能性

Rob Papen Blue

肌寒くなってきた今日この頃。芸術の秋ですね! 音楽制作は、はかどっていますか? もしかして、音色に刺激が足りないとは感じていませんか? そんな、サウンドにマンネリを感じている方に、本日はRob Papen(ロブパペン)製品のBLUEをご紹介します。


Rob Papen製品といえば、「BLADE」「PREDATOR」「SubBoomBass」の短期集中連載で、これら3製品の魅力についてご紹介しました。みなさん、チェックしていただけましたか? まだの方はぜひ!!

では、なぜ同じRob Papen製品のソフトシンセ「BLUE」を紹介するのか? それは、同じRob Papen製品の中でも、BLUE独自の機能が搭載されていて、簡単にサウンドを激変させることができるからです。

クロスフュージョン・バーチャル・シンセサイザーとは?

BLUEの特徴を表して「クロスフュージョン・バーチャル・シンセサイザー」という言葉がよく用いられます。平たく言えば、「いろいろなタイプのシンセ方式を使える」ということです。そこで重要になってくるのが、アルゴリズム。アルゴリズムについては、以下の記事で概要を紹介しています。また、Rob Papen製品の中ではBLUEにしか搭載されていない、マルチエンベロープについても記載があるので、こちらもぜひチェックを!

BLUEにはオシレータが6機あり、それをどのように接続するかがとても重要になってきます。オシレータ6機の接続を一度に考えると大変なので、オシレータ A、オシレータ B(以下OSC A、OSC B)だけを使って音を作ってみます。

※OSC C~OSC Fはオフにしてあります

blue オシレータ

OSC AとOSC Bをそれぞれアウトプットする

元となる音源として、OSC Aにノコギリ波、OSC Bに矩形波をセットし、それぞれのOSCから出力したものが、以下の音源です。OSCから出力されたオーディオシグナルをFilterで削れば、減算合成方式ですね。また、OSC AとOSC BをSine波をセットし、OSCにより倍音をプラスしていくという使い方をすれば、加算合成方式のようにも扱えます。減算合成方式については、下記の記事もご参照ください。

OSC AでOSC Bの音を変調する

今度は、OSC AとOSC Bを接続します。アルゴリズムの#9を選択してください。

アルゴリズムの#9を選択

このようにOSCを直列に接続することにより、周波数変調(Frequency Modulation)を行えます。いわば、FM方式です。OSC Aで、倍音構成(音色)を変化させることができます。さきほどの音源の設定から、アルゴリズムのみを変更したものが以下の音源です。

劇的な変化ですよね!

リングモジュレーターを使ってみる

今度はアルゴリズムは変更せずに、OSC BのMODEをRingに設定してみましょう。MODEの変更場所は、下記の画像をご参照ください。

MODEのRing設定

MODEをRingに設定することにより、オシレーターの変調方法が変わります。
で、実際の音はどのように変わるかというと、

こちらも、すごい変化ですね!

今回は2つのオシレータに絞って音作りを試しましたが、BLUEだとボタン1つで音色を劇的に変化させることができます。さらにオシレータを3つ、4つ、5つ、6つと増やしていくと、無限の音色作りが可能です!

アルゴリズム画面 #20

アルゴリズム画面 #25

アルゴリズム画面 #30

アルゴリズムの応用編として、先ほどの音源のアルゴリズム #28に変更してみます。

アルゴリズム画面 #28

これは、OSC BとOSC CによりOSC Dを変調しています。文章で書くとわかりにくいですが、アルゴリズム画面をご覧いただくと理解できますよね。なお今回は、2つのOSCで1つのOSCを変調したときの音を聴いていただきたいので、OSC A、OSC E、OSC Fはオフにしてあります。

実際の音はというと、

先ほどの変化とは、また異なりますね!

続いて、Fileterに注目してください。ここにも、BLUEの個性が表れています。

BLUE Fileter

ちょうど、FILTER Aの隣にModeと表示されていますね。ここをクリックすることにより、Serial(直列)とParallel(並列)に変更できます。

BLUE Fileter Parallel(並列)

Serial(直列)

では、FILTERのMODEを変更することにより、どのようなことが可能なのか? それは、Serialの場合、FILTER Aを通ったオーディオシグナルが、FILTER Bに出力されます。まさに直列ですね。

では、FILTER Aのみが適用された音源と、MODEをSerialに変更し、FILTER Aにて変化された音が、FILTER Bを通るとどのように変化するか比べてみましょう。

まずは、FILTER A(TYPE:6dB HP)のみが適用された場合。

続いて、MODEをSerialに変更し、FILTER AとFILTER Bが適用された場合を試してみます。効果がわかりやすいように、FILTER BのTYPEはVOXを選択しました。すると、

OSC Bの出力先をFILTER Bに設定

ではParallelの場合は、どうでしょうか? 2つのFILTERをそれぞれ独立して、使用することができます。もっと平たく言いますと、OSCの出力先をそれぞれ、FILTER A、Bに設定することもできます。

OSC Aの出力先をFILTER Aに、OSC Bの出力先をFILTER Bに設定します。OSCの出力先は、左記の画像の赤枠から行ってください。

では以下の画像のように、FILTER AとFILTER BのPANを左右に振り切り、違うFILTER TYPEをFILTER AとFILTER Bをセットしてみます。

BLUE FILTER AとFILTER B

さらに、せっかくFILTERに個別の設定を行えるので、FILTER AとFILTER Bに、異なった速さのLFOをかけてみます。LFOの設定は、LCDスクリーンのLFO画面で全て行えます。

BLUE FILTER AのLCD設定

それでは、完成した音源を聴いてみてください。

FILTER MODEをParallelにすると、OSCとFILTERの組み合わせが自由になり、サウンドメイクの幅が広がります!

みなさん、BLUEの印象はいかがですか? アルゴリズムの組み合わせ、FILTERとOSCの組み合わせ、FILTER MODEのParallel MODEの使用によるFILTERの設定などなど、まさに無限の音作りを予感させてくれます。肌寒くなってきた季節に音作りに悩んでいるようなら、BLUEを使って、晴天をつきぬけるような音色を作成してください!