You are currently viewing AlphaSphere アーティストインタビュー vol.1

AlphaSphere アーティストインタビュー vol.1

斬新な見た目と演奏方法のUKブリストル発のマルチチャンネルMIDI楽器
「AlphaSphere(アルファスフィア)」

<

p class=”text”>AlphaSphereを実際にライブでつかっていたミュージシャン・フジムラトヲルさんのライブ映像とインタビューをお届けします!

AlphaSphereが一つヒントになったところがあって。

【Q】AlphaSphereを演奏してみようと思ったきっかけはなんですか?

フジムラトヲル氏(以下、フジムラ氏):僕は普段TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUNDというバンドでベースを弾いていて、バンドのライブだとパフォーマンスを気にしなくてもベースを弾けばエモーショナルになるし、それで成り立つんですけど。
ソロのライブ時はラップトップとベースを使っていて。その時に見た目が結構地味になりがちで、だからこそ映像とあわせると際立ってかっこいい所もあるんですけど、そういう面でAlphaSphereが一つヒントになったところがあって。
AlphaSphereの映像をみた時に、まず色が変わって視覚的にも光るしおもしろい。これはなにしてるんだろう?って思って、演奏方法はもちろん視覚的にも興味をもってもらえる、プラス要素が多いと感じたのでライブも近かったんで演奏してみようってなりましたね。

【Q】最初に触った印象はどうですか?

フジムラ氏:思ったよりは大きかった。それからこれはMIDIコントローラや鍵盤楽器にはみえない。だからみんなが興味を持つんじゃないでしょうかね、ぐっとみてもらえる、想像力をかきたてるものがありますよね。

だから今回のライブでは、パッドサウンドで最初は音像がはっきりしないように弾いていて、最後の曲につれて、だんだんアタックを強くして、音像がはっきり聞こえるようになるといった演出をしました。

【Q】AlphaLiveという専用ソフトウェアの印象はどうですか?

AlphaLive

フジムラ氏:一瞬MIDIコントローラとして、単独で操作が出来ないんだなと戸惑いましたが、ソフト上で視覚的にスケール組めたり、ってのは便利だなと思いました。
今回時間が少なかったんでMIDI操作に特化して演奏してみたんですけど、思ったよりすんなり入れた。僕ももっと考えないといけないのかなと思ってたんですけど日本語化されてたのもあったし、スケールもぱっとわかったし、意外とマニュアルをみないで演奏できました。このボタンなんだろうっていうのは、何となくピッチだったり、モジュレーションだったり、吹き出しでも名称が出たりするので見た目でぱっとわかりましたね。

【Q】届いてからライブまで期間はどのくらいでしたか?

img_d-fun42_01.jpg

フジムラ氏:届いてからライブまでは2週間ないぐらいですね、10日間とか。実際に触ったのは、一日ですね。ちょっと仕事が立て込んでてライブの準備できるのが1日しかなかったので、10時間ぐらいですかね、その間にM1(ソフトウェアシンセサイザー)の音作りとライブセットの組み立ての時間も含めてなので実質は5~6時間かもしれないですね。その時間でスケールの設定とかもすぐわかったんで、曲にキーをそろえて、展開させていきました。
それでリハの時に、このブレイクでこうしよう。こういう風に弾こうって決めて、あとは即興です。

最近MIDIという概念が曖昧になっていて…

【Q】マルチチャンネルMIDIデバイスとしてのAlphaSphereはいかがでしたか?

UI

フジムラ氏:今回のライブまでには時間がなくてMIDI演奏しかできなかったのですが、最近MIDIという概念が曖昧になっていて、中の信号という認識でしかないので、マルチチャンネルでうまく使えたらおもしろくなるなと思います。

上位機種にはMIDIアウトがついているんですよ。ハードウェアシンセサイザーに直接信号が送れます。

フジムラ氏:ハードウェアシンセサイザーというのが見直されている時期なので、MIDIアウトがついているっていうのはおもしろいかもしれないですね。
今のMIDIコントローラは基本的にUSBで信号を出す。以前のMIDIキーボードとかはMIDIアウトがついていましたよね。

【Q】他の機能は使いましたか?

img_d-fun42_02.jpg

フジムラ氏:おもしろいなと思った機能はベンドですね。
ベンドをパッドの押し込みで表現するのが、今回のM1で作った音とマッチングしました。M1のベルやパッドサウンドにベンドをかけ、音をユニークに表現できる、ライブではベルっぽい音を使って、ベンドの範囲をM1の方で設定しておいて。見た目でどれだけ伝わったかわからないですけど、ベンドを最初はオフにしておいて、ブレイクの時にオンにして、強くおすと、効果音的にキュイーンってあがるっていうような音作りができる。
音源によりますけど僕がライブで使うM1のベルやパッドサウンドだとマッチしますね、アップロードしてもらった曲などは、その点がわかりやすいと思います。

red03

【Q】他のMIDIコントローラはつかいますか?

フジムラ氏:MIDIコントローラとしてではないのですが、KAOSSILATORを使用しています。でも、KAOSSILATORでは、和音の表現が上手くできなくて。
その点でAlphaSphereがはまったんです。ライブパフォーマンス的にも光るし、強い。いかに興味を持ってもらえるかということは、とても大事なことなので、それも一つの武器になるんだったらそれはそれでいいとおもいますね。

フジムラ氏:鍵盤弾きでない立場からすると鍵盤より魅力的ですよね。今回はできなかったのですが、ピッチペンド以外にも、コントロールチェンジを割り当てたりできるんですよね?

できます、弾きながらできますね。パッドの押し込みにCC(コントロールチェンジ信号)を送ったり、レゾナンスを割り当てたりできるので、押して127まであげるのか、止めるのか、それとも放した時にあげるのかなど設定ができます。

フジムラ氏:レゾナンスとかのフィルターはパッドサウンドだと武器なので、もうひとつ表現ができますよね。それがお客さんに伝わればまたおもしろみになりますよね。

tower

【Q】ライブのセットアップは?

フジムラ氏:バックトラックをStudioOneで流して、KorgのM1をエディットしておいてAlphaSphereでコントロールしていました。

【ライブ使用機材】

  • AlphaSphere
  • PreSonus StudioOne(DAWソフト)
  • Korg M1(ソフトウェアシンセサイザー)
  • Digidesign Micro M-Box(Audio I/O)

【Q】いつもライブで背景に映像が流れているのですか?

フジムラ氏:ここ二年くらい水色デザインさんという映像の方と一緒に『音と水』というイベントをやったりしていて、今回のライブハウスが映像をうまく使える場所だったので今回も水色デザインさんにお願いしました。
僕がデジタルな音楽をやっているので、映像はCGとかでなくて、できるだけ暖かみとかアナログ感を感じる映像をリクエストしています。

【Q】映像もコントロールしているんですか?

フジムラ氏:曲と映像が完全同期しているわけではないですね。映像を作っている方が僕の曲を大体理解しているので、ライブセットが何分かを伝えておくと尺と雰囲気があった映像を用意してくれています。僕の音楽もきちきちっと決まっているものでもないのでそこは柔軟にやっていますね。実際にVJとして水色デザインさんが来られるときもありますよ。その時はプロジェクターの前に水槽をおいたりして揺らぎを演出したりしていますね。

【Q】AlphaSphereからインスピレーションを受けることはありましたか?

フジムラ氏:僕は鍵盤弾きではないので、弾いているうちに思ったことのないフレーズが出やすいなとは思います。なかなか鍵盤でこういう発想にいかないっていうフレーズが出てくることがある。モノの音に設定にしといて、ポルタメントを強めにかけるとかそれもおもしろい。今回のライブではモノの音は使わなかったんですけど自分の発想外のモノを引出すっていうのはあるかもしれないですね。

あと今回はライブの後ミュージシャン側の反応がよかったですね、これはなんだ、これはなんだって一緒にイベントにでてたドイツのgrada(ガルダ)ってバンドの人が聞いてきたりして、おもしろがってくれましたね。SNSをみた友達に実際会うと、どうなの質感は?とかきかれますね。やっぱり光っている見た目の評判がいいですね。

ありがとうございました、これからもAlphaSphereで新たな表現が産み出していってください!

▼製品詳細はコチラ▼

AlphaSphere詳細

フジムラトヲルプロフィール

フジムラ_profile

テクノバンド「TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND」のベーシスト。ソロ活動も活発で、CDのリリースや「Cafetronica」などイベントのプロデュースを行っている。
バンドでは、2014年1月から放送されているTVアニメ『ウィッチクラフトワークス』のBGMとEDを担当。ED曲「ウィッチ☆アクティビティ」(歌:KMM団 )は、2/5リリース。オリジナルアルバムも今春にリリースを予定している。フジムラトヲルWEB