Paix² プリズンコンサート 音楽最前線

皆さん、突然ですがPaix²をご存知ですか。まずは、こちらの動画を見てください。

「元気だせよ」・・・。メジャーでもなく、アイドルでもなく、でも何か心に染み入る音楽を提供するユニット、Paix²(ペペ)。Paixは、フランス語で平和を表す言葉で、これを二乗してペペと名付けられているようです。

彼女たちの何がめずらしいかというと、これはタイトルの通り、プリズンつまり刑務所でのコンサートを300回以上も続けていることに尽きるんです。極論を言いますと、塀の中のディーバなんですね。そして、それは多くの受刑者の心の癒しとともに、支えや希望にもなっている存在なんです・・・ご存知でしたか? 私も先日たまたまこの活動の記事を読んで、いろいろと調べた次第なんですけど。

今までも有名歌手などによる慰問コンサートは数多くありますが、Paix²の活動は一貫していて、基本ボランティアでの演奏にも関わらず、継続しているんですね。そして多くの受刑者の心の矯正を担ってきました。継続は力なのか、10年以上活動してきた結果、最近では出所した受刑者たちが、通常のコンサートにも顔を出してくれるようになってきたそうです。

Paix²は単に音楽性が高いとか、閉鎖された環境の中での娯楽の位置づけといった側面だけでは語れない、もっと人間性の深みが魅力のひとつにもなっているようです。他の受刑者のエピソードを交え、過去の被害者やその関係者への本当の意味での償いと未来に向けた希望を、音楽を交えながら根っこの部分からの改心を担っている。

音楽も人が作り出すもの。楽器や機材は、あくまでも作り手の表現を手助けする手段でしかない。でも、人の思いを形にするのも楽器の役割。

海外の新しい楽器を発掘し、そしてそれで人の思いを形にするお手伝いができる仕事。私たちも、多くの人に音楽が持つ力を発揮できる環境をいっぱいいっぱい作っていきたいと思う、年始の気持ちなんであります。


投稿者:Sales K

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