You are currently viewing Serato Studioで初心者向け簡単ビートメイクのすすめ 【録音編 その3】

Serato Studioで初心者向け簡単ビートメイクのすすめ 【録音編 その3】

Serato Studioで初心者向け簡単ビートメイクのすすめ 【録音編】として、「ラップやボーカルを録音する方法」「楽器を録音する方法」をご紹介しましたが、最後に「レコードからサンプリングする方法」をご紹介します。(本記事公開時の最新版は1.6.2です)

Serato Studioのユーザーは無料で最新バージョン1.6を使用することが可能。
ビートメイクをするための基本的なチュートリアル【Serato Studioで初心者向け簡単ビートメイクのすすめ】もご覧ください。

  1. ラップやボーカルを録音する方法
  2. 楽器を録音する方法
  3. レコードからサンプリングする方法

3.レコードからサンプリングする方法

Serato Studioではアナログレコードをサンプリングすることが可能です。

現代ではデジタル音源をサンプリングする方も多いと思いますが、アナログレコードからサンプリングすることで、ノイズや温かみなどの独特の質感をビートに与えることができるでしょう。

ターンテーブルの接続について

ターンテーブルとオーディオインターフェースを接続する上での注意点として、ターンテーブルの出力について簡単に説明しておきます。
オーディオ出力には「PHONO OUT」のみの機材や、「PHONO OUT」「LINE OUT」の両方を備えている機材もあります。

RELOOP RP-8000MK2は「PHONO OUT」と「LINE OUT」両方の出力があります。
※機種によっては、PHONO / LINE 切替スイッチの場合もあり

そして、多くのオーディオインターフェースには「PHONO」入力がないため、ターンテーブルが「PHONO」出力のみの場合、PHONOイコライザーの使用や、オーディオインターフェース機能のついたDJミキサーと接続しましょう。

録音の準備

メイン画面右上の歯車のアイコンをクリックしてセットアップ画面を開き、接続しているオーディオインターフェースを選択します。

ソングビューから「Add Audio」をクリックして新規オーディオトラックを作成します。

オーディオインプットを設定します。
ターンテーブルからオーディオインターフェイスに接続しているステレオ入力を選択します。

録音

インプットモニターをオンにしてレコードの音声をモニタリングして、オーディオインターフェイスの入力レベルを調整します。

録音ボタンをクリックすると4カウントのクリック後に録音が開始され、リアルタイムで波形が表示されます。

録音ファイルの解析

録音したオーディオファイルはデフォルトではプロジェクトで設定しているBPMとして設定されます。

実際にはBPMがわからないレコードを録音することが多いので、録音後にファイルの解析 (Analyze)を行います。

左下の「Library」をクリックして「Audio Sample」→「Recording」から録音したファイルを選択し、右クリックしてAnalyze Filesをクリックします。 (またはAnalyze Filesボタンをクリック)

空のオーディオトラックを作成し、解析したファイルをソングビューへドラッグして配置し直します。
正確にBPMの解析が行われている状態であれば、オーディオトラックのBPMのSYNC機能を有効にしておくことで、プロジェクトのBPMを変更すると録音したオーディオファイルが追従するようになります。

録音ファイルの活用

録音したオーディオファイルは他のビートで活用できます。
サンプルデッキに読み込めば色々な方法のサンプリングが可能となり、原曲を(ほぼ)そのまま使ういわゆる「まんま使い」、逆再生、細かく刻んで(チョップ)から組み換え(フリップ)て再構築する「チョップ&フリップ」などを簡単に行うことができます。

Serato Studioはシンプルなワークフローで、サンプリング手法を取り入れたビートメイクにも非常に向いているDAWです。
柔軟なキーやBPMの変更、高品質なタイムストレッチに加えて、オートコード機能など革新的なツールも用意されています。
「初心者にはやさしく」「中級者から上級者にはシンプルに」使うことができる「Serato Studio」をぜひチェックしてください!