(2016/01/12)
BITWIG STUDIOは複数のプロジェクトを同時に開いておくことができます。
これによって、同時に複数のプロジェクトや、バージョン違いの楽曲制作を同時進行させる場合などの作業が容易になるのです。
開いているソングはタブで管理されて、異なるプロジェクト間でのクリップやトラックのコピーもドラッグ&ドロップで簡単に行なえるので、バリエーションを試す作業などでは最強の部類に入るのではないかと思います。
作業がスピーディーと言えば、(これはBITWIG STUDIOにしかない機能ではないですが)プロジェクトのテンプレートの機能があると思います。
DAWソフトを起動した時または新規プロジェクトを作成した時に予め作成しておいたプロジェクトが開くようにするというものですが、BITWIG STUDIOにもプロジェクトテンプレートの機能があります。
今回はBITWIG STUDIOユーザーの方からテンプレートの設定や削除の方法がイマイチ判らないという問合せをいただいたので、サラサラっと解説してみたいと思います。
■ 記事一覧/もくじ:BITWIG STUDIOで良い感じに音楽を作ろう!
プロジェクトのテンプレートを活用しましょう!
プロジェクトテンプレートの機能を持ったDAWソフトの中でも、設定方法は様々というか、それぞれのソフト毎に若干設定方法が異なると思います。
BITWIG STUDIOの場合は、テンプレートとして使用したいプロジェクトを、予めテンプレートとして保存しておく必要があり、起動時や新しいプロジェクトを作成した際に自動的に呼び出すには、そのプロジェクトを登録しておくという流れになります。
実際の操作の流れは、まずテンプレートとして使用したいプロジェクトを作成します。
例えばオーディオトラックが8本のプロジェクトだったり、『曲を作り始める時は必ずこのドラム音源とベース音源とガイドメロディ用にオルガンを使う』だったり、それはもう人それぞれだと思いますが、とにかくテンプレートというのは良く使うものをすぐに呼び出せるようにするものなので、自由に作成してください。
トラックにインストゥルメントやエフェクトをインサートしている場合はその情報も含めてテンプレート化できます。
作成できたら、Fileメニューを開き、Save as Templateを選択します。
すると、このようなポップアップメニューが開きます。
Name:テンプレートの名称を入力します
Author:テンプレートの制作者名
URL:関連URL
Category:Templateの他にDemoとTutorialが選択可能です。ここではTemplateを選択します
Tags:テンプレートをタグ管理できます。
Description:テンプレートの説明を入力できます
Name以外は任意なので、必要なければ空欄で良いと思います。
起動時や新規プロジェクトの作成時に作成したテンプレートを自動的に読み込む設定を行なう場合は、Option / Generalを開きます。
Use a template for new Projectsのチェックを入れるとブラウズできるようになるので、予め作成しておいたテンプレートを選択しておきます。
次回以降の新規プロジェクト作成時やBITWIG STUDIOの起動時に作成したテンプレートが呼び出されるようになります。
プロジェクトテンプレート、作ったは良いが消せませぬ…
自動的にロードされるテンプレートはひとつのみ設定できますが、テンプレート自体は複数作成しておくことができます。
逆に、これまでに作成したテンプレートで不要なものを削除する方法が判らないという問合せもいただきました。
テンプレートを作成していただくと判ると思いますが、テンプレートの保存時に保存先を選択することができません。
なぜかというと、BITWIG STUDIOではテンプレートファイルが保存される場所は指定されている必要があるからです。
具体的には、Browser / ConfigurationのMy Libraryで指定されているフォルダ内のTemplateフォルダに格納されます。
ルートのフォルダを指定すれば、テンプレートが保存される際にTemplateフォルダは自動的に作成されます。
過去に作成して必要のないテンプレートプロジェクトは、このフォルダを実際に開いて手動で削除してください。
作曲を開始する際に、人それぞれの癖というか、最終的には差し替えるけどだいたいこの音源で屋台骨を作るというようなものがある人には重宝する機能だと思うので、プロジェクトテンプレートを是非活用してみてください。
といったところで、引き続きBITWIG STUDIOで良い感じに音楽制作を楽しんでください!
それではまた次回!!